2013年2月15日金曜日

富山のさくらの特徴

 「サクラなんて日本全国どこへ行っても同じようなものばかり咲いている」「桜が咲くのは春だけ」なんて思っていませんか?
 そんなことはありません。ソメイヨシノ、エドヒガンなど多数の種類があり、それぞれ花の形、葉の形、咲き方が違います。また、ほんの一部の地域にしか見られない珍しい種類のサクラもあり、夏や秋、そして冬に咲く桜もあるのです。富山県にもこうした多くのユニークなサクラがみられます。ここでは、本県のサクラの特色について紹介します。

上久津呂のツバキ・キクザクラ 氷見市


多くの新品種がみられること
 富山県では、近年、多くの新品種が発見されています。例えばヒミクヅロキクザクラは、氷見市上久津呂の神社跡地でのみ見られます。これは元々古くから知られていたサクラですが、平成19年(2007年)に県中央植物園の調査で新品種と判明しました。特徴としては、菊咲き性(1つの花に100枚以上花弁がある)、開花時期が遅い(5月上旬)といったものが挙げられます。


長期間多様なサクラの鑑賞ができること
 富山県のサクラは、3月中旬に開花するキンキマメザクラを始めに、7月下旬にタカネザクラが咲き終わるまでの4ヶ月間にわたって次々と開花期を迎えます。二季咲き性の品種(春と晩秋から冬にかけて咲くサクラ)と合わせれば、9月を除いた期間すべてにわたってサクラを楽しめます。









向野のエドヒガン 南砺市


多くの野生種()が自生していること
 本県は、日本列島の中央に位置し、3,000m級の立山連峰から富山湾まで標高差が大きく、多雪環境とあいまって変化に富んだ自然環境を有しています。このため、日本の多くの野生のサクラが見られます。



)野生種とは、人の手が加えられていない品種のこと。自生種ともいう。対義語は園芸種、改良種。代表的な野生種のサクラにはエドヒガン、ヤマザクラがある。 

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